アスファルト防水

アスファルト工法とは

今、求められている『新しい』アスファルト防水

アスファルト防水とは

アスファルト防水とは、防水工事用アスファルトの連続した被膜と補強基材を持つルーフィングを積層していく防水システムです。
防水工事用アスファルトは、ルーフィング同士のジョイント部分を隙間なく充填して水みちをふさぎ、屋根全体に防水機能を持つ連続した被膜(メンブレン)を形成します。また、合成繊維不織布を用いた補強基材とアスファルトから構成されたルーフィングが、防水工事用アスファルトの連続した被膜と接着一体化してアスファルト被膜を補強し、構造体の動きなどから防水機能を保護、維持しています。
つまりアスファルト防水とは、不定形物であり充填性に優れ連続被膜を形成する防水工事用アスファルトと、長所を生かした複合工法です。またルーフィングを複数枚積層することにより、さらに危険率が低い信頼性の高い防水層を形成できる工法です。

今、新たに求められている防水の姿

建設の現場に限らずあらゆるステージにおいて環境に対する意識が高まっている今、マーケットから要求される建築防水の姿も大きく変化してきています。長寿命化、ライフサイクルアセスメント(LCA)に基づくCO2発生量の抑制、施工現場の周辺環境への配慮などが、防水のあるべき姿として強く求められる現在、アスファルト防水を公正するアスファルトとルーフィングに求められる性能・施工法も新たに変化してきています。

新たに求められているアスファルトの性能・施工法

従来のアスファルトは、その製品性能に重きが置かれることが常でしたが、現在、アスファルト防水に新たに求められている課題を解決していくためには、施工現場の周辺環境に配慮した、アスファルト溶融時における厳密な溶融温度管理が重要です。
以下、アスファルトが解決すべき課題とその解決のために必要な性能・施工法について記します。

1.アスファルトの品質向上

防水層の長寿命化が求められる現在、アスファルト防水の性能を担うアスファルトの品質は我々東西アス協組が解決すべき課題の一つです。アスファルトはその性質上、熱可塑性の材料のため高温特性(ダレにくさ等)、低温特性(柔軟性等)と相反する性能が要求されます。近年、次世代省エネ基準にあるように高断熱化に伴う防水層の耐久性を長期にわたり維持するためにも、更なる品質の向上が必要です。

2.現場での発煙・発臭の低減・追放

アスファルト本来の性能の追求と共にもう一つ解決する課題があります。近年防水施工現場の周辺環境への配慮が求められる中、アスファルト防水にあっては特に発煙・発臭の低減化・追放が強く求められています。アスファルト溶融時の煙・臭いの発生量は過熱温度に比例します。よって、発煙量・発臭量を低減させるためにはアスファルトの不必要な加加熱を避け、低い温度で適正粘度に達するアスファルトを使用することが不可欠となります。

現在、新たに求められるルーフィングの性能

アスファルトと同様、ルーフィングも時代を経てその求められる性能が変化してきています。以下に現環境下でルーフィングに新たに求められている性能を記します。

1.更に高い耐下地挙動性能

建築構造の変化は、防水性能の主体であるアスファルトの保護・維持機能を担うルーフィングに新たな課題を要求しました。建築物の耐震化に伴い、耐震スリットや免震装置が建築物の挙動を大きくしている現在、ルーフィングの引張強度と伸び率に因る従来の耐下地挙動性能では対応しきれなくなってきているのが現実です。それほどの大きい下地挙動の影響を防水層本体に伝えることなく緩衝し逃がすためには、下地に対するルーフィングの接着方法を粘着層による軟接着とすることで解決できます。

2.安定した脱気性能の確保

維持・保全の目的から、砂付ルーフィング仕上げなど防水層を露出させて仕上げることが多くなってきている現在、ふくれの抑制のために安定した脱気性能を発揮するルーフィングが要求されます。従来の砂付あなあきルーフィングを用いた通気工法は、現場施工時に下地の凹凸の影響から安定した脱気性能を得るためには、あらかじめ通気経路が確保されているストライプ状の粘着層を裏面に有するルーフィングを用いることで解決できます。
あらゆるステージで環境対応が求められる今日、東西アスファルト事業共同組合が推し進めるアスファルト防水は、あらゆる防水の中で環境にもっともやさしい防水です。無溶剤化・長寿命化・屋上緑化への対応などで、アスファルト防水は他の防水に比べて特に、優れています。加えて東西アスファルト事業共同組合は、低臭化・低煙か、CO2発生量の抑制など、更なる環境負荷低減に取り組んでいきます。